“病気を診ずして病人を診よ”(高木兼寛)高木先生は明治時代に日本軍で流行していた脚気の原因が食事にあることを提唱して食事を改革し、海軍において脚気の予防に大きく貢献し、“ビタミンの父”と呼ばれています。高木先生の言葉は患者さんを診察するということは病気だけを診るのではなく、その背景になる患者さん全体を見ることによって良い治療ができるという意味です。
もともと“痛み”は体のどこかに異常のあることを示す警告信号です。急性の痛みの場合は痛いところを見つけて治療すれば和らぐことが多いですが、痛みが慢性的になってくるとその方法で治るかというとそれほど単純なものではありません。必ずしも痛みのある部位に原因があるわけではないということです。痛み信号は傷や炎症などのある場所から神経の道筋に従って神経の中を伝わっていきます。その信号は脊髄を通って最終的に脳で“痛み”として感じられます。この道筋のどこに問題があっても痛みとして脳は感じます。特に人の場合は脳が高度に発達していますので、脳の影響を受けることが多いです。例えば長い間痛み信号が脳に伝わると元々の痛み信号の原因がなくなったあとも脳が痛みを覚えてしまっていてずっと痛みを感じる状態になったり、うつや不安や怒りやいろんな悩みなどの影響でずっと脳が痛みを感じたたりといった状態になることがあります。長く続く慢性の痛みの場合はこの心理社会的要因、例えば家庭のこと、仕事のことなどに対してアプローチを試みることにより、痛みを和らげることができます。当院では急性の痛み、慢性の痛みなど各種の痛みに対して、多面的なアプローチを試みて治療に繋げていきます。治療方法は薬物療法、ステロイドや局所麻酔薬を用いた各種神経ブロック、理学療法、心理療法などですが、高度で専門的な治療が必要な場合は適切な医療機関をご紹介させていただきます。主なブロック手技は、硬膜外ブロック、超音波ガイド下神経ブロック、超音波ガイド下筋膜リリース、トリガーポイント注射などです。
風邪、咽頭炎、胃腸炎などの急性疾患、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの慢性疾患、などに対応しております。精密検査、入院加療などが必要な場合は、専門医や高度医療機関をご紹介いたします。また胃がん、大腸癌、前立腺癌の健診指定医療機関で、特定健診などの健康診断、各種予防接種もおこなっております。
当院は京都府の “診療検査医療機関”に指定されています。インフルエンザ、コロナウィルス感染症など発熱患者さんの診療を行います。
発熱外来はかかりつけの方だけでなく初診の方も、診察をおこなっております。
発熱、咳、喉の痛み、寒気などの症状のある方は、まず電話で連絡を下さい。
電話:075−494−4700
発熱外来は北山通りの一本北側の道路に面した正面入り口とは反対側の別の入口から入っていただきます。通常の診察エリアとは完全に分離されておりますので、安心して受診をしていただけます。
HPV(子宮頸がん)ワクチン、インフルエンザワクチン、高齢者
特定健診、大腸がん検診(京都市)、前立腺がん検診(血液検査、京都市)、胃がんリスク層別化検診(京都市)
随時可